不動産屋日記-202
2009/12/27

現在の健康な体に感謝したい

 今年の営業は、今週、28日(日)から30日(水)まで延長することにする。それでも、全取引先に対して、義理を全うすることは事実上不可能である。しかし、半歩でも、一歩でも案件を前に進めることに努力を重ねることは、少しでも成果を、一日でも早く手にすることにも繋がるのは当然であるし、結果としてお世話になっている方々に、少しでも誠意を形として見て頂けると思い、己の休憩は、暫しお預けにし、年末の雑踏の中に身を置き、目的に向け動こうと思っての事である。
 筆者の取引先で、ある有力な投資機関がある。昨年の今頃、大阪と鹿児島の開発案件二案件、検討をお願いしていたが、今年の新年の挨拶時、リーマンショックの混乱を理由に話が吹き飛んでしまった。しかしながら、今年の夏頃から開発案件も含め、前向きに投資を考えられるようになり、相応の物件の提示を求められるように為った。但し,この顧客は投資規模が並ではないので、なかなか方針に沿える物件を提示させて頂くことは、事実上、殆んど筆者には有り得ない。それでも、この夏、関西都心の商業ビルを提案したが、この時は、売主の都合で不可能であった。それでも懲りない筆者は、この秋、敢えて東京都心の案件に挑戦を始めた。しかも、都心3区のいわゆるSクラスビルである。この企画は、いつの日か取り組もうと思っていたが、ふとしたことで着手した。その機会に恵まれた。現在、筆者は街に出れば、目に入る建物の価値等、対象物件としての可能性を直ぐ考える様になっている。○○、蛇に怖じず、という状態である。そんな状態の中で、この都心に一本の物件に着目し、その物件の持つポテンシャルを先ず、マクロで捕らえ、一回目の提案を、その取引先に行った。二回目が12月である。この時、都心、他案件に比べ、利回りが突出して高い事に着目してのアプローチであった。ここで宿題となった。なぜ、その利回りなのだ。今のテナントが出た場合の賃料はどうなるのだ、等々。勿論、売主は、易々と安く売却する筈もないし、そもそも、最後の最後まで「売り」ではないと主張を続けることは目に見えている。しかし、筆者は諦めない。筆者は、今、その宿題を解きながら、日々、売りと買いの双方の当事者にとって、取引が成立すると言うことのメリットを考え続けている。このディールの場合、双方が、横綱クラスなので、或る意味、筆者にとって作戦を立案出来る時間が、無限に有ると考えている。だからこそ、全力で事に当たろうと思っている。その為には、この新年の正月も、ゆっくりすることは念頭に入っていない。
あともう1件、気になるディールがある。それは土地である。都心3区に隣接するエリアの、ある程度まとまった土地である。本案件は、売主及び売主の親会社から頂いた案件である。当然、売主は、分譲マンションデベに声を掛けている。規模が大きいので、大手何社かのJVによる事業組み立てが普通であろう。この取引先に、マンデベも、筆者の範疇に入れて欲しい、と言ったが、Yesは出なかった。筆者の役回りは、分譲マンション以外の企画となった。それならそれでいいと腹を括り、この2ヶ月ほど構想を練っている。この料理も又、筆者にとっては、実に面白く、楽しいものを感じている。今回は、コンペである。この場合、筆者の企画内容が売主を介して、そのマンデベに入らないと言う保証があれば、面白い組み立ては可能である。この年末は、相互CAの話を売主にお願いに行こうと思っている。これまでの経験で、売主に与えた情報が、他競合企業(その時はゼネコンであった。)に洩れ、プロジェクトを1本飛ばした経験を、筆者は持つ。この他、苦い思いが幾つか有るので、この辺りの疑義の解消が、売主にとっても、筆者にとっても、先ず、第一歩と考えている。今年は、以上2本の他、筆者が‘不動産屋’として自信を持って手掛けている案件が、他にも少し存在する。どの物件が先にゴールするか分からないが、糸が縺れないよう、最短距離を走っていける様、関係者に足を運び、ご理解を頂く日々が続いている。明日も、朝一番から切れ目無く面談が続く。
何を置いても、己自身でやるべきことを考え、自由に行動に移せる今の状況に幸せを感じる。又、それを可能ならしめる、現在の健康な体に感謝したい。
‘09.12.27 自室にて

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